元いいとも青年隊の岸田健作 演出家の道と“タモリの教え”
「必要のない人間っていないと思うんです。立場が上とか下とかではなくて、みんながいるから自分の仕事も成り立つ。かかわる現場のすべての人に敬意を払うべきだと考えてます」
この生き方を教えてくれたのがタモリだった。
「いいとも青年隊に選ばれた当時はまだ高校生で、学校帰りに学ランを着てタモリさんの楽屋へ挨拶しに行ったんです。『今度、いいとも青年隊として……』って挨拶したら、タモリさんはソファからわざわざ立ち上がって、ボクより深く頭を下げて『よろしくお願いします』って言ってくれたんです。ガングロでドレッドヘアのボクにですよ。すごく印象的に覚えてます。上の立場になっても周りへの敬意を忘れないのは、今でもタモリさんの教えが身に染みている部分がありますね」