今や正月の風物詩 ハワイ取材&スクープ合戦に透ける世相
それだけ各紙、スクープ合戦に熱が入っているということなのだろう。しかしながら、ワイドショーデスクはこう続ける。
「元日は熱愛か結婚ネタがベストなんです。30日に報じられた俳優西村和彦と書家の國重友美氏との離婚は、うがった見方をすれば、離婚ニュースだから30日の報道となった。あら探しして、分かったから報じたというようにも見えますね。それでなくても最近は、元AV女優でタレントの蒼井そらが、自身のブログでDJとの結婚を発表したように、スポーツ紙が熱愛結婚の第一報を報じるという時代ではなくなってきている。スポーツ紙記者は大手事務所に食い込んで、熱愛スクープをリークしてもらえるよう、他紙に出し抜かれないよう頑張っているのでしょうけど、大手事務所がタレントの情報を把握し、管理しているという時代ですら、もはやないのです」
■経費削減でハワイ取材は激減
紅白と同様、正月にハワイを訪れる芸能人を待ち構え、直撃するのがスポーツ紙やワイドショーの定番だったが、今やそれも過去の遺物になりつつある。
「ヒロミと松本伊代夫妻やダウンタウン浜田・小川菜摘夫妻のように、今も正月はハワイで過ごす芸能人は多い。オリラジのふたりや木梨憲武・安田成美夫妻も行っているそうですけど、スポーツ紙やワイドショーがクルーを出張させるほどの経費はどこの局にもありません。井上公造リポーターは各局からお金を集めて、毎年のハワイ入りを続けていますけど、芸能人の取材というより本人がゴルフ目当てという噂まであるくらい。正月ハワイは売れっ子芸能人のステータスだった時代もありましたけど、今や昔です」(スポーツ紙デスク)
正月スクープやハワイ取材にも、せせこましい世相が反映されている。