アンミカのマネジャーに芸人も 芸能界“窃盗事件頻発”の裏
「いまはどこの事務所も慢性的な人手不足。若くて車の免許を持っていれば即採用でしょう。ただ昼も夜も関係ないブラックな業界ですから定着率が悪い。しかも、大手プロといわれるところでも、30歳くらいなら給料は年齢と同じなら御の字というレベル。窃盗には至らなくても、関係者用のグッズをネットオークションに出品したり、チケットの転売などで小遣い稼ぎをしている者は少なくありません」
■一度売れるとプライドが邪魔でバイトもできず
芸能プロデューサーの野島茂朗氏は「芸能界一般の話」と前置きしてこう言う。
「当たり前ですが、芸能人できらびやかな暮らしをしているのはほんの一握りの売れっ子だけ。食うや食わずで、飲食店などのバイトとどっちが本業か分からないタレントは少なくありません。とりわけ芸人は貧富の差が大きく、下になると本当に大変です。
悲惨なのが、そこそこテレビに出たことがあり、ごく一部にでも顔が知られていた芸能人。イベントやら地方での広告に呼ばれれば1回数万円から数十万円のギャラが入ります。入れ替わりの激しい世界ですから、飽きられるのも早いのですが、これが成功体験となり、妙にプライドばかり高くなって、一晩働いて1万円というような売れるまでやっていたアルバイトでもやらなくなったりする。