神無月が欲しがる モノマネ芸への賞賛拍手より大事なモノ
高校の頃には地元のローカル番組「5時SATマガジン」(中京テレビ)に出演。「月の家円鏡VS田中邦衛、レフェリー江川卓」といった変化球のモノマネで活躍していた。ゲストに訪れ、それを見た渡辺正行が「キミ、ホントに素人?」と驚いたという。
上京すると、ショーパブなどで修業を積んだ後、東京のお笑い芸人の登竜門である「ラ・ママ新人コント大会」に出場した。主催しているのは、素人時代に認めてくれた渡辺正行だ。
「コーラスライン」と呼ばれる、面白くなかったら観客が手を挙げ、それが一定人数になると強制終了という厳しいコーナーに出演。「手が挙がらないためにはどうしたらいいか?」と考え抜いた末、「まずはツカミから、いいものを惜しみなく出し、オチはどうだっていい」という出オチスタイルが出来上がった。
渡辺からは「今は100%モノマネかもしれないけど、それを削っていって、50%くらいモノマネで、あとの半分はトークやギャグで笑わせられるようになれば、もっとモノマネが活きてくる」(oricon ME「ORICON NEWS」17年7月10日)とアドバイスを受けた。