“我慢の人”三船敏郎さんを描いたドキュメンタリーが泣ける
司葉子さんは三船さんが夜、黒沢邸の前で「ばか野郎」と言い放ったと証言。これは有名なエピソードだが、つまるところ、「我慢」「ばか野郎」から世界の三船、黒沢映画が生まれたのだ。
三船さんと黒沢監督のスナップ写真が何度も挿入される。ここも泣ける。写真そのものが素晴らしいからではない。背後に「七人の侍」をはじめとする2人がコンビを組んだ多くの名作が二重写しになるからだ。ラスト、香川京子さんが三船さん葬儀の際の黒沢監督の弔辞を読む。泣ける。