自転車で160キロ完走 清志郎からもらった最も大きなプレゼント
「清志郎さんは『LSD(ロング・スロー・ディスタンス)』というチームをつくって、よくツーリングへ出かけていました。ツーリングは、どこかバンド活動に似ていると言っていますね。全員の力で成り立っていると。あの頃からどこに行くにも自転車です。コンサート会場や取材は当たり前。テレビ局では受付もロビーも自転車で通過して、そのままスタジオに入ってました。そんなことが許されるのは清志郎さんくらいじゃないですか」
この自転車について、片岡さんには大きな思い出がある。
「ハワイの『ホノルルセンチュリーライド』という自転車イベントに05年、清志郎さんたちと一緒に参加したことがあります。朝の6時ごろにスタートして最長160キロを走るのですが、私は自転車に関してはズブの素人。清志郎さんも、私がまさか160キロを走るとは思っていなかったでしょう。折り返し地点に向かう道で、すでに折り返してきた清志郎さん一行と一瞬すれ違いました。私を見つけて『うわっ!』と声に出して驚いていましたね(笑い)」
ヘトヘトになりながら片岡さんが完走。その夜の食事会で、清志郎は満面の笑みで出迎えてくれたという。