「半分、青い。」は秋風ロスに 豊川悦司“怪優”までの軌跡
「役柄のイメージを大切にする豊川さんは、私生活を語らない主義であると、芸能マスコミには知られています。実際その通りで、小島さんと同棲中のご自宅を訪ねたりしたときなど、とてもピリピリして、あまりの拒絶ぶりにカメラマンが一眼レフカメラを地面に置いて、両手を上げて後ずさりしたほどです。『演技がすべて』というこだわりを持って、演技を磨いていかれたのでしょう。記者としては、けんもほろろでした」
■直撃取材にも「お手柔らかに」
その後、豊川は小島とは破局してしまうが、97年にドラマ「青い鳥」のヘアメークを担当していた女性と結婚、1男1女に恵まれた。だが、こちらも2005年に離婚。このあたりから、主義主張を変えるまではいかないまでも、違った顔を見せるようになっていったという。15年5月、鎌倉で同棲中の13歳年下の元エステティシャンの女性との再婚と女児の誕生を青山氏の直撃を受けて公表。「きちんと子供が生まれる前に、彼女と籍を入れさせてもらいました」と語っている。
青山氏はこう続ける。
「何度もお目にかかっていくなかで、顔見知りになったこともありますけど、こちらの職業についても理解といいますか、考えが及ぶ余裕みたいなものが感じられるようになりました。あるとき『お幾つですか』と聞かれ、年齢を言うと『僕より年上じゃないですか。先輩ですね』と驚かれた。それから『なんでそんなに日焼けしているんですか』などと、打ち解けた会話をしてくれるようになったんです。紆余曲折があったからこそであろう柔和な笑顔を見せてくれるようになりました」