若者の夢につけ入り商売…ブラック化するTVと芸能界の末路

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 そんなこんなで、ますますバラエティーに勢いがなくなれば、視聴率も上がらず、スポンサーも離れていく。となると、さらに制作費はカットされていき、スタジオでクイズ番組とか、あの人は今とか、過去のアーカイブに頼るしかなくなる。それでますます衰退していく。

 かつて、芸能スキャンダルで数字(視聴率)を稼いだワイドショーは、スポーツと事件ばかり、申し合わせたかのように各局垂れ流している。現場中継は、制作費節約のため。ワイドショー自体が、ゴールデンタイムまでのつなぎのような始まりであった。だが、芸能スキャンダルにも、ジャニーズなど大手プロやスポンサーの目を忖度しての自主規制ばかり。それらの結果がスポーツと事件などのノンフィクションだ。

 制作からみて、スポーツの何が楽かというと、中継するだけでいいこと。視聴率を稼ぐには視聴者の目をくぎ付けにする、つまり共感を得なければならないが、たとえば日本代表の試合というだけで共感してもらえる。それでニッポン、ニッポンとあおりまくる。クールジャパンなど、自国礼賛企画に近く、自分たちは凄いんだとやって、全く凄くない現実から目をそらせようとしている。

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