若者の夢につけ入り商売…ブラック化するTVと芸能界の末路

公開日: 更新日:

 そんなこんなで、ますますバラエティーに勢いがなくなれば、視聴率も上がらず、スポンサーも離れていく。となると、さらに制作費はカットされていき、スタジオでクイズ番組とか、あの人は今とか、過去のアーカイブに頼るしかなくなる。それでますます衰退していく。

 かつて、芸能スキャンダルで数字(視聴率)を稼いだワイドショーは、スポーツと事件ばかり、申し合わせたかのように各局垂れ流している。現場中継は、制作費節約のため。ワイドショー自体が、ゴールデンタイムまでのつなぎのような始まりであった。だが、芸能スキャンダルにも、ジャニーズなど大手プロやスポンサーの目を忖度しての自主規制ばかり。それらの結果がスポーツと事件などのノンフィクションだ。

 制作からみて、スポーツの何が楽かというと、中継するだけでいいこと。視聴率を稼ぐには視聴者の目をくぎ付けにする、つまり共感を得なければならないが、たとえば日本代表の試合というだけで共感してもらえる。それでニッポン、ニッポンとあおりまくる。クールジャパンなど、自国礼賛企画に近く、自分たちは凄いんだとやって、全く凄くない現実から目をそらせようとしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動