安室奈美恵vsコウキ ファッション誌“ガチンコ勝負”の行方
一方のコウキも「シャネル」の秋冬コレクションを着用し、全8ページのグラビアに挑戦。世界的に有名な女性カメラマンを投入し、撮影もパリで敢行するバブリーな仕掛けを施している。こちらの全身ショットの総額は333万9000円なり。
コウキといえば、エル誌の7月号で華々しくデビューを飾ったばかりだが、「大変好評だったので、10月号でもカバーモデルを務めていただいた」(同誌編集担当者)というから早くも“凱旋起用”となったわけだ。
まあ、それも分かる。デビュー号を含む4月~6月のエル誌の発行部数は11万8700(日本雑誌協会発表)。直近1年は8万部前後を推移しており、単純計算で40%増。話題を独占したコウキ効果のたまものといえるだろう。
■「スターの日の出と日の入り」
芸能史に詳しい作家の中森明夫氏は、同時期に同じように表紙を飾った2人について「たとえるなら、スターの日の出と日の入りを見ているようだ」とこう続ける。
「かつて、同じレコード会社で、引退した山口百恵と入れ替わる形で“ポスト百恵”として、デビューした松田聖子が注目を浴びたように、芸能界には偶然がつきもの。運をつかみ、追い風に乗れるかどうかは成功する上で重要な要素といえます。そしていま、平成最後の秋を迎えようとしている中、日本のエンターテインメント界を牽引してきた安室が第一線を退くタイミングで、雑誌モデルやインスタグラムでの発信が功を奏したコウキのデビュー。もしかしたら、我々は女性スターの新旧バトンタッチの瞬間に立ち会っているのかもしれません」
歴史的現場の目撃者、というとちょっと大げさか。