受信料1兆円も射程 「チコちゃん」人気に秘めたNHKの野望

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 放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこう言う。

「NHKが受信料の徴収率アップを狙って『チコちゃん』を制作したのは十分に考えられます。NHKは若者の受信料支払率を高めるために10年前から人気漫画を実写化したり、ジャニーズや若い役者、芸人を起用してきました。ことごとく空振りしてきたものの、今回ようやくヒットした形です。常時同時配信が始まるとネット受信料徴収も現実味を帯びてきます。若者に向けた番組をつくることにより、NHKを身近に感じてもらうことで、将来のネット受信料収入の確保をもくろんでいるのだと思います」

 17年度のNHK受信料収入は6914億円。4年連続で過去最高を更新し、同年に最高裁がNHK受信契約の義務規定を初めて「合憲」と判断したことも“追い風”となり、今後も増え続けるのは確実。そんなに稼いでどうするのか。

「この調子でいくと、25年度には受信料が1兆円に達します。一部の幹部の間ではすでに1兆円の使い道が議論されていて、デジタル化で疲弊している、民放のローカル局やラジオ局に分配する仕組みを考えているようです」(小田桐氏)

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