異彩放つNHKの雑学番組 「チコちゃん」に大人がハマる理由
「NHKのチコちゃん、面白いよね」「NHKっぽくなくていい」「妙にハマる」--東京・新橋の居酒屋で最近、立て続けにそんな話が出たので、聞き耳を立ててみると、「チコちゃんに叱られる!」(NHK=金曜夜7時57分~)という雑学クイズバラエティーのことだった。
「チコちゃん」とは“好奇心旺盛で物知りな5歳児”という設定で、2・5等身の女の子のCGキャラ。ナイナイの岡村隆史をレギュラーとする解答者たちに、常に上から目線で疑問を投げかけ、答えられないと突然顔が巨大化し、白煙を吹いて「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と怒り出すのがお決まりのパターンだ。どうやらこの番組にハマる大人たちが続出しているらしい。
「昨年3、8、12月に特番で放送され、好評だったのを受けて、今年4月からレギュラー放送になりました」(テレビ情報誌編集者)
番組の売りは、ほとんどの人がまともに答えられないような素朴な疑問に対し、チコちゃんがズバリ正解を知っていること。たとえば「なぜサッカーは手を使ってはいけないのか」(6月8日放送)という疑問に、チコちゃんは「手を使っていいことにすると殴るから」と答え、スポーツ史の専門家がそれを裏付けるという形式だ。