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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

平尾昌晃さん なぜ残された人の感情を想像しなかったのか

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 また、毎年恒例の「平尾昌晃チャリティゴルフ」では、その顔の広さで多くの芸能人が出場するが、できるだけ自由に取材できるように手配してくれていた。この一事でもわれわれには人柄の良さが伝わっていた。それだけ仕切れる人が、息子たちの背後に別れた元妻がいて、その彼女たちが後妻にどういう感情を持っているかと想像しなかったのが解せない。

 重ねて申し訳ない話だが、現社長の夫人は、20年以上マネジャーを務めてきたというが、あまり印象に残っていない。何かあれば、平尾さんご本人がすぐに対応してくれたからかもしれない。夫人は「平尾音楽事務所は個人商店のようなもので、話し合いですべて決めてきた。自分が代表になることも、3人の兄弟と話し合って決めた」とコメントしている。別れた後も平尾さんと会っていた元妻へ、後妻の彼女がよからぬ感情を抱いたとしても不思議ではない。彼女だけが子供がいないのだ。

 平尾さんは財産を守るつもりで法人にしていたのかもしれないが、2つの会社の関係も複雑になり、収拾がつかない事態になるのはあり得る話。そのあたりに思いを巡らせ、単純で誰でもわかる相続を目指した方がよかったのかもしれない。また、息子さんたちともっとコミュニケーションを取り、考えを共有しておけばとも考えてしまう。

 翻って、僕らの年齢になれば、面倒なことを残さないために終活を始めなければということになる。生前に周囲ときちんと接し、遺言書なりをまとめておかなければならない。今回は平尾さんに教えてもらった。ただ、僕には与えるべき遺産も何もないのだが……。

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