沢田研二への老害批判 昔からのスタイル貫いて何が悪い?
僕が何を言いたいかというと、沢田は昔から何も変えていないということだ。「付いてきてくれるファンがいればいい。ファンのために歌っている」というスタンスを貫いている。そんな彼がマスコミに囲まれて謝っているのを見て、僕は単純に「ジュリーも円くなった。落ち着いたものだなあ」と受け止めた。
誤算は、記者も世代交代し、その関係性を知る者は少なくなったことにあるだろう。沢田を「過去の栄光にすがる歌手」みたいに批判したのは、彼を知らない世代に多いに違いない。昔からのファンがソッポを向いているのであれば、騒動後の公演会場があれほど満員になっている事実とつじつまが合わない。
いま彼は公演会場やマスコミを通じてファンに謝罪しているが、頭を下げることでガス抜きになることを知っているはずだ。分からず屋のスターどころか、ちゃんと周囲の空気を読むところなどは、やはり“現役のスター”なのだ。