所ジョージ編<後編>正反対の明石家さんまとのアンパン事件
所さんは容易にさんまさんの懐にも入り込める。
「あんたさあ。何で番組の最初から最後まで首に青筋立ててしゃべってるの? 疲れるからほどほどにした方がいいよ」と言う。笑いの鬼・さんまさんが「スタジオは戦場なんや!」と言っても、「戦場じゃなくて遊び場なんじゃないの?」とさらりと受け流す。
シリーズ初回、私はゲスト6人、1人約2時間ずつの収録をセッティングし、昼の12時から収録をはじめ、夜中の0時を超えた。所さんがこんな時間まで収録するのは珍しい。「所はん、あんた目の下にクマできとるで!」と抱腹絶倒。メークさんが手鏡を渡すと「あ、本当だ。こんなの初めて。でも、今日は一日楽しかった。特にさんちゃんが一番面白かった」と喜んで帰ったのだった。
回を重ねると2人はさらに親密になり、待ち時間は控室でずっとしゃべっていた。あまりに楽しそうで我々スタッフも入れないほどだった。出番直前、2人が舞台袖で待っていると、所さんは木村屋のアンパンを2つに割り、1人で全てたいらげた。本番が始まり、ゲストが現れる前のトークでさんまさんが、