2ちゃんねる開設・ひろゆき<前編>寿司屋にスケボーで参上
匿名掲示板・2ちゃんねるの開設者。型破りの匿名掲示板であったため裁判所から多くの損害賠償請求を受けることになった、ひろゆき氏。一体、彼はどんな人物なのか?
ドワンゴ出向後、社内の仲間から紹介を受け、興味津々だった。私の担当しているニコニコ動画では「ひろゆき・単独北朝鮮潜入リポート」や「ひろゆき・フランス大統領選リポート」などの他、世界で注目されるフランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏と対談をしていただいた。一度食事でもしたいと思い、誘ってみたら、軽く「喜んで」という返事が返ってきた。
ひろゆき氏は寿司が好きで、こちらから誘った場合は割り勘のケースはない。これが唯一の彼との会食のルールだ。指定の築地の寿司屋には地下鉄とスケートボードで現れた。訴訟まみれとは思えない爽やかな風貌。Tシャツとジーパンが似合う髪がサラサラの好青年。話していると東大生のようなガリ勉的な頭の良さではなく、何事も自身のさまざまな体験と発想で考える“地頭がトンデモなく良い人間”だった。
文明論・テクノロジー論・ネットの未来・世界情勢の変化・男女関係の変貌……何でも答えてくれる。東京で3回会ったが「吉川さん。それは違います。実はこうだと思います」と反論してくるときもある。それも爽やかかつ論理的で、これは納得するしかない。