長谷川朝晴さん語る 松平健さんがくれた幻の焼酎の思い出
そこで教わったのが、すぐ食べないで乾いちゃった蕎麦は、冷酒を少しふりかけてほぐすと、おいしく味わえるってこと。蕎麦屋さんでは割と一般的な話みたいなんですけど、初めて食べた時はまさに目からウロコが落ちる思いでした。本当に蕎麦が蘇るんです。
■安田顕が教えてくれたウニ酒
8年前、西村雅彦さんプロデュース・主演の舞台「ナンシー」で全国19カ所のツアーをやった時です。
公演が終わるとその都度、打ち上げを行うのですが、西村さんはもとより共演した安田顕君、デビット伊東さんも酒好きで、行く先々で地酒やおいしい料理に舌鼓を打つ日々でした。
顕君が地元の札幌公演の後に教えてくれたのが、ウニ酒。冷酒を入れたグラスにウニを落として飲むんですが、ウニのうま味と冷酒がうまく溶け合い、うまいのなんの。新鮮なウニだからおいしさが倍増するんでしょうけど、あれはインパクトがありました。
それで、長野公演後の打ち上げでは、ボクの提案で蕎麦を日本酒でほぐしたんです。顕君は初めてだったらしく、「うめえうめえ」を連発。しまいには、テーブルに出されたばかりの蕎麦にまでかけようとするほど気に入ってくれました。