著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

アムステルダム観光客抑制に大賛成 東京も倣ったらどうだ

公開日: 更新日:

 テレビをつけたら、またアメリカで銃乱射事件のニュース。ピッツバーグのユダヤ教の礼拝所で「ユダヤ人は白人の敵だ」とSNSに書きこんでいた白人がやってのけた。移民が増える中、今は無差別掃射じゃなく「差別による殺人」まではやりだした。間違いなく、トランプの“すべてに排他的なアメリカ第一政策”が建国以来ずっとある「白人至上主義」を蘇らせた結果だろう。まだまだ子どもの国だ。

 そんな所に行きたくないし、暮らしたくもない。アメリカは観光や留学や移住の値打ちも下げてしまった。じゃ、どこが生きやすいか。日本なんて周りの人間はウザいし、トランプ顔負けの自分第一の「自分だけ主義者」が腐るほどいるし、一番生きにくい国だ。

 田舎のカフェで大好きなアイリッシュコーヒーを飲んでたら、「アムステルダム、観光客を抑制」という新聞記事が目に留まり、面白かった。世界中の国が観光客の呼びこみに必死なのに、オランダの首都アムステルダムだけは逆に客の追い出しにかかっているというのだ。これは大賛成だな。オレもうるさく騒ぐやつがいると、その場から追い出してやりたいし、追い出せなかったらこっちから消えてやる。東京ドームのコンサートや野球の試合も大っ嫌い。それはどうでもいいか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」