奇妙な縁が結んだ梅宮辰夫とロバート秋山の幸福な関係
それから約40年後。秋山が楽屋で着替えている際、先輩芸人「ニブンノゴ!」の宮地謙典から、「その体に、梅宮さんの顔写真パネル、合うんじゃない?」と言われた。それが「体モノマネ」誕生の瞬間だった。
当時、ロバートは「キングオブコント2011」(TBS)で優勝したものの、自己紹介的なネタを要求されるバラエティー番組では、自分たちのネタがそぐわない。コントの場合、どんなに短くしても、それなりに時間がかかってしまうからだ。一発ギャグも考えたが、うまくいかなかった。
だから、そこが「芸人として自分の一番弱いところだと思っていた」(ニュースサイト「THE PAGE」14年5月25日)という。それを一気に解消したのが「体モノマネ」だった。
「最初にそこからイジってもらえますんで、それがすごく助かるんです。瞬時に笑いにつながりますし」(同前)
秋山は「恩返しなんておこがましい」と前置きをしつつ、言葉がいらないこのネタの特性を生かし、「いつの日か、僕が自分の体を使ってジャパニーズスター・梅宮辰夫の顔を世界に発信」(同前)したいという。