懲らしめたい気持ちは分かるが…“盗人”呼ばわりは名誉毀損
元神戸市議との交際を明らかにした元SPEEDで参議院議員の今井絵理子(35)。週刊誌により交際が不倫と報じられたうえ、架空の領収書を偽造するなどして700万円近い政務活動費を不正に得た詐欺容疑により、相手が裁判中という事情もあって今井を非難するコメントがSNSに殺到した。
このときに多く見られたのが、両名への「税金泥棒」、元神戸市議への「犯罪者」「詐欺師」という言葉だ。
そう指弾したい気持ちはわかるが、場合によっては名誉毀損などで訴えられ、それなりの額の賠償が認められてしまう、きわめて危険な言葉遣いである。
もうひとつ、同じような炎上があった。7月5日、記録的な豪雨が降り始めたまさにその日、赤坂の議員宿舎で自民党議員が宴会を開き、その様子を参議院議員の片山さつきや官房副長官の西村康稔らがSNSで自ら報告していたのだ。
安倍晋三総理大臣も駆けつけた、いわゆる「赤坂自民亭事件」である。ここでも批判コメントに「税金泥棒」が多用されていた。