「こりゃめでてーな」伊藤こう大が語る“破滅的”貧乏生活
ごはんに塩だけ振って食べるなんてザラ。1時限から絶対落とせない必修科目の授業があるのに財布には10円もない。前夜に国分寺市のアパートを出発して徒歩で片道約30キロを8時間以上かけて通学したこともありました。
たばこを吸いたい時は駅構内の喫煙コーナー巡り。シケモク集めです。マールボロの箱に入れ、拾ったたばこがゴールデンバットだろうがわかばだろうが、気分だけはマールボロ(笑い)。ある時、友達が「たばこくれ」って言うので、「好きなヤツをどうぞ」ってポケットから差し出したら、ソイツ、「フィルターを噛んだたばこまで拾うなよ」って眉をひそめたんですよ。失礼ですよね。せっかくの善意なのに(笑い)。
大学? 中退しました。そして、一発逆転を狙って芸人になったわけですが、世の中、まったく甘くはない。バイトしても給料が出ると……。
それを支えてくれたのがこれまでお付き合いした元カノたち。何回か同棲もして、ホント、お世話になりました。
当初は家賃は折半ってことで同棲するんです。でもすぐに、スロットの負けが込んで折半できなくなる。生活費は彼女頼み。まるっきり、ヒモです。それを簡単に切れないように、ロープぐらいの絆にしようと思うんですけど、最後は呆れ果てられてバイバイ。その繰り返しでした。