かつては“お荷物”…山下智久が引き寄せた仕事運と信頼

公開日: 更新日:

 山下は海外志向が強く、「海外で仕事をしてみたい!」と周囲に漏らしてきたという。実際、たびたび海外へ行って、現地の音楽関係者らとも接してきたそうで、WOWOWの中継を見ていても流暢な英語を話していた。今回、ジャニーズ事務所が山下に与えたグラミー賞の仕事は“慰留工作”のひとつともいえそうだ。これまで、長瀬はスタジオから出てロケすることはなかったが、今回、山下は音楽プロデューサーの楽曲制作の現場を取材したり、ゼッドのビバリーヒルズの豪邸を訪れたりと至れり尽くせりだった。

 もっとも、山下も失ったものがあったのではないか。結婚を噂されていた女優の石原さとみとの交際が、白紙に戻されたのは2年前の秋。山下が石原とは別の女性と旅行に行ったことが破局の理由とされているが、関係の清算を口にしたのは山下だったとも私は聞いている。

 解散、脱退、活動休止という、事務所にマイナスの流れが続く中、山下はその流れに逆らって、仕事運を自分に引き寄せてみせたといえそうだ。ただ、それが本当に正解だったかは数年後まで分からないかもしれない。

(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?