かつては“お荷物”…山下智久が引き寄せた仕事運と信頼
山下は海外志向が強く、「海外で仕事をしてみたい!」と周囲に漏らしてきたという。実際、たびたび海外へ行って、現地の音楽関係者らとも接してきたそうで、WOWOWの中継を見ていても流暢な英語を話していた。今回、ジャニーズ事務所が山下に与えたグラミー賞の仕事は“慰留工作”のひとつともいえそうだ。これまで、長瀬はスタジオから出てロケすることはなかったが、今回、山下は音楽プロデューサーの楽曲制作の現場を取材したり、ゼッドのビバリーヒルズの豪邸を訪れたりと至れり尽くせりだった。
もっとも、山下も失ったものがあったのではないか。結婚を噂されていた女優の石原さとみとの交際が、白紙に戻されたのは2年前の秋。山下が石原とは別の女性と旅行に行ったことが破局の理由とされているが、関係の清算を口にしたのは山下だったとも私は聞いている。
解散、脱退、活動休止という、事務所にマイナスの流れが続く中、山下はその流れに逆らって、仕事運を自分に引き寄せてみせたといえそうだ。ただ、それが本当に正解だったかは数年後まで分からないかもしれない。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)