女優を休業し夫を老老介護 岩下志麻「夫婦愛」53年の軌跡

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 女優、岩下志麻が夫で映画監督、篠田正浩氏の介護に励んでいる。女性自身によると、今年に入って篠田氏が体調を崩したためで、岩下は仕事を休業。夫妻の住む都内の豪邸は目下リフォーム工事が行われ、業者にてきぱきと指示を与える岩下の姿が近所で目撃されているという。

 岩下と篠田監督は1967年に結婚。かたや小津安二郎監督の「秋刀魚の味」のヒロインに抜擢され注目の新人女優、こなた「松竹ヌーベルバーグ」の一角に挙げられた新進監督であった。芸能ジャーナリストの城下尊之氏が言う。

「『駆けずのお志麻』という当時のニックネームは、撮影現場で呼ばれても、決して急がず、いつもゆっくり行動していたからです。そこには『さすがスター候補生』というような意味合いもあったそうですが、そういう声に『いいじゃないか。女優なんだから』と言って、岩下さんを全面的にかばったのが篠田さん。岩下さんが駆けない理由は、本当はドのつくほどの近眼だったんですけど、一事が万事で、篠田さんは以来50余年、徹底的に女優だからと岩下さんを立て、大切にしてきたのです。今回の岩下さんの決断と行動はそんな篠田さんへの感謝と恩返しなのでしょうね」

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