丹波哲郎、八千草薫も…芸能界「不倫」スキャンダル史
芸能界と不倫は切っても切れないもの。不倫スキャンダル=芸能の歴史と言っても過言ではない。
女性誌記者から数え、50年近く芸能人の数々の不倫を見続けてきた芸能リポーターの石川敏男氏が「最も印象に残る不倫」と語るのが、1989年の丹波哲郎・隠し子騒動だ。
「昔の日本社会はおおらかなところがあり、不倫にも寛容でした。とくに芸能界は嵐寛寿郎の時代から“愛人の1人、2人、3人、いや4人……”がいるのは当たり前とされ、嵐寛は離婚するたびに全財産を妻に渡して愛人の元に走った。そういう本音の象徴が、06年に84歳で亡くなった丹波哲郎さんでしょう。89年に隠し子が発覚したのですが、丹波さんは悪びれる様子もなく、『不倫ですよね?』と迫る我々に対し、『ああ、本当も本当。そんなことは(愛人の住む)府中の街の人ならみんな知っている。タクシーの運転手も知っていた。だから今さら皆さんが記事にするのはおかしいと思うが、どうかね?』と大真面目に話していた。別に丹波さんを擁護するつもりはないが、大企業の社長や政治家だって、大物ほど愛人を囲っているものです」
豊洲市場問題で追及されている石原慎太郎にも愛人と隠し子がいて、都知事選の際に「私は4人の息子を立派に育てた」と演説した際、聴衆からは「5番目の息子さんはどうしたの」と強烈なヤジが飛んだものだ。
聖人君子っぽい人だって不倫にハマる。宝塚から女優に転身し、“元祖・お嫁さんにしたい女優”といわれた八千草薫(86)だが、映画監督の谷口千吉(故人)と交際を始めた当時、谷口には若山セツ子という妻がいた。
「もう60年以上も前のことで真偽は定かでありませんが、映画監督と女優さんの色恋沙汰は枚挙にいとまがありません。不倫ではありませんが、加賀まりこと交際していたはずの篠田正浩監督が、岩下志麻と結婚した時はビックリしたものです」(石川氏)
ニュースキャスターの安藤優子(58)も30代の頃に妻帯者との不倫が発覚。若手芸人からの人望が厚いウッチャンナンチャンの内村光良(52)も、元テレビ朝日の徳永有美アナ(41)を旦那から略奪したクチ。ベッキーの不倫騒動があった際、内村は沈黙を守っていたが、実はしゃべれなかっただけだ。
「団塊世代のカリスマとして、がん発症後はいい感じで枯れてきた吉田拓郎も、浅田美代子との不倫が原因で妻の四角佳子と離婚し、森下愛子との不倫が原因でその浅田とも離婚しています」(芸能ジャーナリストの城下尊之氏)