著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

一党独裁体制が続く中国には「思考する自由」がない

公開日: 更新日:

 なんと、台湾の本島との海峡に130キロの海底トンネルを掘る計画らしい。どこまで猛々しい国だ。日露戦争を起こし、朝鮮半島から満州まで大陸鉄道を占領経営していった前世紀の日本みたいだが。台湾で自由に暮らす人たちは気が気でないし、そんなことさせるものかと反発しているが、中国は台湾を地方の島としか思ってないし、すでに福建省の島まで橋を建造中で、来年には北京から列車を走らせて、領土化を狙っている。まさに植民地列車だ。

 中国の大国主義は不気味だ。サンマを先に捕られてしまって値上がりしたどころじゃない。二十数年前、中国首脳が「日本なんか40年もしたら地上から消えるだろう」と言った与太話まであった。いつまで一党独裁体制を続けるんだ。「中華合衆国」をつくるつもりなのか。

 中国には普通選挙はない。「言論の自由」もない。日本映画も検閲が厳しく、わずかなアニメぐらいしか輸入されていないとか。どんな道徳観なら許されるんだ。我らの映画など見てくれとも思わないが、中国の皆さんはよく窒息しないで暮らせるもんだ。スタバは繁盛していても、ルイ・ヴィトンの偽物はあっても、人に思考する自由がないのは致命的だぞ。

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