新海監督 最新作「天気の子」で見せたぶち壊しの反骨精神

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「アニメの品質は折り紙付きです。とくに、米国のCGアニメならば作業やデータ量を節約するため、ベタ塗りにして真っ先に手を抜く『空』を、新海監督は背景美術として丁寧に描写し、主役に持ってきた。日本アニメの独自性をアピールしようとする気概を感じます。ヒロインの少女は訳ありで、幼い弟と2人暮らし。そこに主人公の家出少年が加わり、警察をはじめ世の中の秩序や常識、あるべき姿というものをぶち壊す物語も賛否両論。新海監督の、意外な反骨精神が垣間見える点も注目でしょう」(前田氏)

 メガヒット作の後に、守りに入らず問題作を送り出した新海監督。奇跡の興収前作超えを果たすことはできるか。

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