スカウトを断る少女たち…もはや芸能界は夢の世界ではない
ただ、アイドル市場でいうと、暗雲も垂れ込めている。
芸能プロからスカウトというと、昔の少女たちは大喜びするか、一考はしたものだが、最近は芸能人にはなりたくないという少女たちが増えている。親も反対なら、肝心の本人にその意思がないとなれば、名うてのスカウトもお手上げだ。
この最大の理由が、芸能界が憧れの、夢の別世界ではなくなっていること。全方位型の広場みたいなイメージだったのが、その広場のいたるところに闇が蠢いていることが明らかになった。私生活を暴かれたり、バッシングされる姿を見て、有名人にはなりたくないというのだ。
日本タレント名鑑に約3万人が載っており、これが芸能人とすれば、そこにも少子高齢化問題がある。百恵さん、明菜が永遠という中高年の見方は当たっているのかもしれない。 (つづく)
▼テレビ業界歴四半世紀、民放各局を股にかけて活躍中の現役放送作家。