日曜朝にTBS「サンモニ」が醸す安心感 人気継続2つの理由
もうひとつの人気の秘密は、これは関口の信条でもあるのだが、番組全体の「程よいリベラル感」だ。政治、経済、国際、社会の硬派なニュースを中心に取り上げ、庶民目線で批評する。
19日の放送では、辞任した2閣僚や桜を見る会で安倍首相が説明責任を果たさないことを取り上げた。関口は「きちんとした場で説明するというのは、最近、わたし見ません」と、パネリストの田中秀征(福山大客員教授)に振ると、「戦後政治の中で、こんなことありましたかね。何人も何も説明しないなんて……」とため息をつく。これに青木理(ジャーナリスト)が「政権の主が丁寧に謙虚に説明すると言って、なにひとつ説明していない。しばらくするとなかったことになっちゃう」のだから、それも当然だとかぶせる。声高に政権・与党を批判するわけではないが、ズバッと直球を投げ込む愚直さが、オトーサンたちには好ましい。
ときにネットなどで「左翼」「共産党」などと中傷されるが、関口はこう話している。
「中庸の精神で真ん中のつもりでやってきましたが、いつの間にか、一番左みたいになってしまいました」