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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

立川志らくをバッサリ…“毒舌の先輩”たけしの批判に説得力

公開日: 更新日:

 志らくは老舗大手芸能プロに所属する。近年、芸能プロも文化人からスポーツ選手までさまざまなジャンルの人を所属させ窓口を広げている。志らくの事務所にも予備校講師の林修先生や元将棋棋士の加藤一二三も所属する。落語では師匠でも、テレビは新人タレントと変わらない。どう売り出すかも志らくサイドの手腕。志らくは高座と変わらぬ着物で登場。志らくの高座を見たことがない人でも一目で「落語家」とわかる。そこに談志の弟子の肩書と毒舌が加われば最強。認知されるのも早かった。

 勢いに乗り帯番組の司会に就いた。そんなテレビ界を席巻する落語家に毒舌の先輩・ビートたけしが先月、自身の番組後の会見で鋭い指摘をした。志らくの番組について聞かれたたけしは開口一番「面白くないね」とバッサリ。続けて「落語家が着物着て出ているうちはダメ」と批判した。

 説得力のある言葉だった。確かに、桂文枝も笑福亭鶴瓶も落語以外のタレントとしての仕事は洋服。着物は神聖な落語家の衣装のように、高座や落語関連の仕事に限っている。即座に志らくもツイッターで、妻から「着物をきてるから昔の良き時代の価値観で喋っている事に説得力がある」と言われたことを明かし「着物で押し通します。もっと上のステージに行けたら洋服も考えます」と反応した。

 着物を着なくとも昔の価値観は言葉で伝えられると思うが――。

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