確執の真相語った佐藤浩市が逃れられない“親子の因果”連鎖
映画プロデューサーの奥山和由氏はかつて日刊ゲンダイの連載で、佐藤のデビュー当時の三国さんの“ある行動”を明かしていた。三国さんは、佐藤のドラマのクランクインの際、お忍びで自らスイカの差し入れをしてきたという。しかし佐藤に知られたくないため、送り主は伏せられたまま。三国さんもそのまま帰ってしまった。奥山氏は「この愛憎相半ばする三国さんと佐藤さん親子の関係は、役者の親子としては最高ではないでしょうか」とつづっていた。
■長男・寛一郎も嫌う“親の七光”
芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「佐藤浩市さんは1980年に若山富三郎主演のドラマ『続・続事件』で比較的恵まれたデビューを果たしました。初日に泣くシーンで涙が出なくて大変だったそうですが、やはり周りはみんな『三国連太郎の子』であることを知っているので、どこかで忖度が働き、いい役が回ってくるわけです。しかしその後は、それにあぐらをかくことなく役者として相当な努力を重ねてきたと思います。彼は『運がよかっただけですよ』とサラリと言いますが、“親の七光”だけではここまでの評価は得られません。彼はそれを超える努力でいい役、いい作品に巡りあってきたのだと思います」