嵐活動休止は大野くんの夏休み…“優しい結論”に着地の背景
「会見では3年前くらいからとかって言ってるけど、もう十何年前からだから」【※1】
嵐の活動をやめる意思が昔からあったことを語った大野智。大野は、アイドルという“職業を選んだ”のではなく、“職業に選ばれた”といったほうがしっくりくる男だ。
「アイドルになることが夢だったのですか?」と聞かれ「いや、全然。ジャニーズって歌って踊って、何だか大変そうだと思ってたから(笑い)」【※2】と笑う。母親が事務所に履歴書を送ったのだ。ジャニーズJrになってからも「有名人になりたいとか、そういう気持ちが全然なかった」【※3】大野は、18歳でやめようとしていたところ、故ジャニー喜多川に「レコーディングを手伝ってくれ」と言われて、歌ったのが嵐のデビュー曲だった。最初の数カ月は「どうやったら抜けられるかな」と考えていたが、生放送に遅刻して怒られた時に初めて「『もうJrの頃のようにはいかないんだ。就職しちゃったんだ』って気持ち」【※2】になって覚悟を決めた。
“就職”から20年、大野の「一回立ち止まって自分を見つめ直したい」という相談が起点となり、嵐は活動休止を決めた。実はジャニーズ事務所のアイドルは、自らが辞意を表明するケースでは基本、グループを脱退し事務所も退所になる。大野自身もそれを覚悟しての相談だったと会見で語っている。つまり嵐は、新しい例となったのだ。