凶暴なサメに殺されかけたバハマロケのギャラは4万5000円
そのデッカいサメを見た内間は「巨人師匠くらいある……」とサイコパスらしくつぶやきました。すると、初めて見る生の巨大ザメにビビってる僕らに、ヘリの中のスタッフが「レッツゴー」と海を指さしました。
「うそだろ? おまえら戸塚ヨットスクール出身か?」と思い、ためらってると、「行きます! 僕、家のローンがあるんで!」と世田谷で欠陥住宅を35年ローンで購入した内間が立ち上がりました。
「こいつマジか!?」とたじろいでいる僕を尻目に、内間は多分大丈夫といわれてる最新のプロテクターを全身に着込みました。今でも謎なんですが、その最新のプロテクターはなぜか顔だけオープンでした。スタッフは僕らの顔が超合金で出来ていると思っていたのでしょうか。
そしてついに、恐ろしい緊張感が漂うヘリの中から、内間がサメの群れの中に飛び込んだんです。ザバーン! そしたら! 予想しない客人にブチギレたサメが、なんと内間の腕に噛み付いたのです! すると、多分大丈夫といわれてたプロテクターがしっかり守ってくれたのですが、サメは内間を下に引きずりこんだのです! その瞬間です、内間のマイクが生きてて「ちょっと待って」と。サメに、日本語で。その時、奇跡が起きました、サメが内間を離したのです。内間のおふくろさんがよく言っていました、「万物は愛で出来ているさ~」と。愛を目撃した僕らは、3カ月後の給料明細で現実も目撃しました。