学生の半分がグラウンドを走り、残りの半分が非行に走る

公開日: 更新日:

 陸上部は2年生の年に退部してしまった。

「教職課程を取って、卒業したら学校の先生になるつもりでしたが、採用試験に落ちました。その頃ですね、チャプリンの映画を見て、パントマイムに興味を持ったのは。主演作品はほとんど見ました。それで卒業後も定職に就かず、パントマイマーを目指したわけです」

 1974年に法政大学を卒業したヒロは、日本マイム研究所でパントマイムを学び始めた。

「僕は鹿児島なまりがコンプレックスでした。なまりがあるから芝居はできない。パントマイムはしゃべらなくていいのでハンディにならないと思ったんです。そしたら先生に、『君の顔はどこか田舎くさいね』と言われて、『そうか、僕は顔もなまってるのか』と思い知りました(笑い)」

 その頃はいろんなアルバイトをしたという。

「一番稼いだのは、ピエロのメークと扮装をして盛り場に立ち、時々操り人形のように動く仕事。最近はよく見ますが、当時は珍しい大道芸で、通行人が立ち止まって見入ったものです。全国を回りました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動