大変な状況が続く今 真栄田が中2で悟った“世の理不尽”とは
■アロエとたばこ
すみません、股ズレに戻ります。股ズレでかぶれた所にアロエを塗ると痛みが和らぎ傷が癒えていきました。しかしある朝、学校に行こうと起きたら、その時期のさらなる体重増加に伴い股ズレが悪化していたのです。
あまりの激痛で僕はこれはマズいと思い、自然とアロエを学生カバンに入れて学校に向かいました。そして休み時間、トイレに行って個室に入り、激痛の股ズレにアロエを塗りました。「あ~癒やされる」と和んでいると、トイレに急に生徒指導の先生が入ってきて「おまえら全員出てこい!」と叫びました。実はその時、隣の個室で2人のヤンキーがたばこを吸っていたのです。
「早く出てこい!」
僕は慌ててポケットにアロエをしまい個室から出ました。同時にヤンキー2人も出てきました。すると先生が「おまえら、持ってるものを出せ」と言いました。ヤンキーの1人が観念してポケットからたばこを出しました。先生は「バカモン!」と強烈なビンタをしました。先生はもう1人のヤンキーにも「おまえも出せ」と言うと、ヤンキーはたばこを出しました。「バシ!」とビンタされました。そしていよいよ僕の番です。先生が「おい、真栄田、おまえも持ってるものを出せ」と言いました。僕がモジモジしていると「早く出せと言っとるんだ!!」と声を荒らげました。僕はゆっくりとアロエを差し出しました。「バシ!」、ビンタされました。先生はすでに脳に「ビンタスル」と入力していてキャンセルが利かなくなっていたのです。