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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

岡村に足りないのは「度量」…女性蔑視発言を生んだもの

公開日: 更新日:

 パーソナリティーとリスナーをつなぐのは言葉。多少の暴言は許されてきたのがラジオの世界。レジェンドとして今も活躍中の毒蝮三太夫(84)は、「ババァ、まだ生きていたか」「きたねえ店だなあ」といった毒舌が持ち味だが、「毒舌に愛があるからお年寄りも笑顔で応える」と評されている。

 毒蝮の毒舌は認知されたキャラだが、岡村の風俗話は違和感がある。日頃、テレビのイメージから風俗は結びつかない。むしろ、岡村は芸人のなかでも真面目な印象が強い。女遊びすらピンとこない。矢部は「独身を貫く岡村の年下女性への接し方に問題がある」と指摘したが、独身が問題ではない。女遊びの噂さえない。

 昔から芸人は遊びも奔放だった。故・横山やすしさんは「酒・ボート・喧嘩」と三拍子揃っていたが、それも含めて芸として認められ人気があった。亡くなった志村けんさん(享年70)も生涯独身だったが、女性の噂は絶えたことがなく、夜の街でもバーやクラブで堂々と豪遊していた。女性に縁のなかった千原せいじも2度にわたる不倫で騒がせた。芸人にとって女性を含めた遊びは「芸の肥やし」というより、ネタにもなる。

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