モーニングショー玉川徹の「そもそも総研」は予定調和?
コロナ報道で話題を振りまくワイドショーの筆頭は「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)だ。牽引しているのはMC羽鳥の進行にジャブを打ち、発言が物議を醸すこともあるテレビ朝日の社員コメンテーター、玉川徹の存在。19日は久々という玉川のコーナー「そもそも総研」が放送された。
テーマは新型コロナの「感染予防と経済活動の両立」で玉川流の「第3の道」を探った。どんな新たな道かと思って見たら、一言で言えば、国民1億2596万人が抗原検査をして経済を回すという、国の諮問委のメンバーの「今が積極戦略への切り替えのギリギリのタイミング」という理想論に乗っかったもの。
PCR検査は1万8000円するが、抗原検査キットなら6000円と安く全国民で7557億円、富士レビオの抗原キットだけで週20万キット、半年で520万キットでき、増産も検討。さらに、インフル検査キットは18年10月~19年3月で2602万人分供給されているからこれくらいなら作れる――。抗原検査でいいのか、1億超の供給は可能なのか。第2波が来た場合に備えてというが、両立はどの時点なのか。インフルを持ち出すなら年間数千人が死んでいるインフル関連の説明も必要になるだろう。