好調「news every.」日テレ藤井貴彦アナの“地味薄”存在感
たしかに、情報番組・ワイドショーは、朝から立川志らく、加藤浩次、坂上忍、宮根誠司ら芸人やタレントが番組を仕切り、半可通の知識を振り回して目障りでうるさい。コメンテーターたちも、専門的な知識や情報の裏付けもないまま、井戸端会議レベルの感想を大声でしゃべる。夕方まであれでは、見ているほうは疲れてしまう。
「藤井はスポーツアナがスタートで、バラエティーなども担当しましたが、同期に羽鳥慎一がいて影が薄かった。いまは後輩の桝太一のほうが目立っていますしね。『every.』でも、存在感は“お天気キャラクターのそらジロー以下”なんて言われていますが、温厚そうな人柄と六四分けのやぼったいヘアスタイル、ニュース原稿をそのまま読むだけの不器用さが、押しつけがましくなくてホッとすると評判なんです」(テレビ雑誌編集デスク)
新型コロナがらみで、エンディングの「私たちは未来を変えることができます」なんてクサいコメントも、藤井が言うと、「ベタな人なんだなあ」とウケてしまうのだから得している。こういう硬派のアナウンサーは今どき貴重だ。
(コラムニスト・海原かみな)