「麒麟がくる」「エール」中断 見どころと再開時期を解説
中断直前の第13週では、新人歌手募集に応募した佐藤久志役の山崎育三郎が「丘を越えて」、御手洗清太郎役の古川雄大が「船頭可愛や」を歌う。このミュージカルスターの競演は見逃せない。
大河も朝ドラも「早く続きが見たい」と思わせる巧みな演出で、ではいつごろ再開になるのか。「麒麟がくる」を12月半ばまでに全44話を放送するには、7月12日に再スタートしたいところだが、間に合わないかもしれない。とはいえ、年またぎにして、最大のクライマックス「本能寺の変」が来年というのもシラける。桶狭間の一戦の後、光秀が信長に仕えるまでの数話はいささか中だるみで、ここをはしょる手はある。「エール」は8月上旬再開、10月最終週までの放送という1カ月後ろ倒しか。
どちらも名場面スペシャルと再放送で埋めるようだが、賢いとは言えない。もう見飽きた感が強まって、大河離れ、朝ドラ離れを起こしかねないからだ。
(コラムニスト・海原かみな)