静かな人気のNHK・BS1「空港ピアノ」はなぜ感動を呼ぶのか

公開日: 更新日:

「涙が出た」「幸せな気分になれた」「おしゃれ」と、NHK・BS1の「駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ」が、SNSで静かに人気が広がっている。

 世界各地の空港ロビーや駅構内に置かれた、だれでも弾いていいピアノの脇に定点カメラをセットし、通りすがりに演奏していく人々を撮影したドキュメンタリーだ。1人数分の映像だが、それぞれの人生や思いが浮き彫りになり、感動を呼ぶ。

 たとえば、こんな人たちが弾いていく。ロンドンのセントパンクラス駅では、脳梗塞で倒れ退院したばかりの老画家が、「ここまで指が動くようになったよ」と「マイ・ウェイ」を。プラハのマサリク駅では、趣味を持とうと2年前からピアノを習い始めた専業主婦が練習し、ロサンゼルスのユニオン駅の若い女性は、仕事帰りに毎日寄って、ここでピアノを覚えていたという。

 オーストラリアのブリスベン空港の64歳の男性は、現場監督をリタイアしたばかりで、10年ぶりにピアノを弾いた。かっこいいだろうと見せた写真は、音楽三昧だった若いころの長髪だった。引退を機にまた音楽活動を始めるという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された