ナイツ塙宣之さん 漫才協会理事&小遊三一門入りした2007年
漫才協会の理事に最年少で就任し、落語芸術協会にも所属する漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さん(42)。ターニングポイントとなったその瞬間は浅草が変わった、つくばエクスプレス誕生とドラマ「タイガー&ドラゴン」? ナイツにとって実は「浅草」を売りにすると決めた瞬間だった……。
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20年ほど前、マセキ芸能社の会長に「漫才協会に入りなさい」と言われて入りました。
他に若手がいなくて、僕らのすぐ上が56歳くらいだったかな。僕らとベテランの間がいない。だから師匠たちはみんなやさしくて。若手だから積極的にお手伝いもやっていたら、数年後になんか理事にされちゃった(笑い)。
最年少理事と言われますが、漫才協会立ち上げの時とか、すごい昔は若い年齢で理事をやっていた方もいるとは思います。
なんで師匠たちと僕らの間の世代がいなかったかというと、入ってもすぐやめちゃうんですよ。漫才協会の主催の舞台は浅草の東洋館でやるんですけど、お客さんも30人くらい。少ない時は5人くらい。僕らが若手の頃、一番売れてたのは50歳すぎてブレークした昭和のいる・こいる師匠で名前がメジャーな青空球児・好児師匠、おぼん・こぼん師匠は以前はテレビに出ていたけど、もうあまりテレビに出てませんでしたから。