目の前のテーブルで“出待ち”の中島みゆきさんが飲み物を
「200人近くが店の前に並んでいます! とても入りきれません!」と慌てまくっていた。
すぐに駆け付け、店内のテーブルやイスを移動したり、会場づくりに奔走したことを覚えている。
彼女の公式サイトを見ると<75年10月のポピュラーソングコンテスト本選会にて「時代」がグランプリを受賞><同年の「アザミ嬢のララバイ」でデビュー><同年11月の世界歌謡祭にて「時代」がグランプリを受賞>とある。すでに東京にも相当数のコアなファンを持っていたわけだが、我々の耳には彼女の情報が入ってこなかった。
中島みゆきさんのシモキタ・ロフトのライブを見たひとりに評論家の呉智英さんがいる。「オレは下北沢で中島みゆきを見た生き証人である」と自慢しているそうだ。ある観客がこう話していた。
「ホント手の届くような距離で彼女を見られました。開演前、目の前のテーブルに<出待ち>のみゆきさんが座り、何かを飲んでいましたね……」
<1976年某月の下北沢ロフトのブッキング>
【5日】福沢諸【6日】桑名正博【7日】中島みゆき【12日】中山ラビ【13日】もんたよしのり【14日】金子マリ【19日】芝紀美子【20日】山下洋輔トリオ【21日】大橋純子【26日】来生たかお【27日】南佳孝