佐藤玲は映画が銀幕と呼ばれた頃の気品を漂わせる“昭和顔”
■等身大の昭和顔
現在28歳の佐藤玲は、平成生まれでありながら、映画のスクリーンが銀幕と呼ばれた白黒映画時代の女優に通じる気品を感じさせるルックスが魅力。
5年前に雑誌「日経エンタテインメント!」の取材で初めて彼女にインタビューしたときにも、「私は昭和顔らしくて、昭和時代の回想シーンの役が多い」と話していた。芳根京子が主演したドラマ「表参道高校合唱部」(TBS系)では堀内敬子(主人公の母親役)の高校生時代を演じた。
素顔の彼女は、おだやかな和風美人。東京出身だが、その存在感には金沢・尾道・遠野といった小京都の街並み(本家の京都よりも素朴で親しみやすい)が似合う。
2年前にインタビューしたときに普段はどんな人なのかを聞くと「まじめで、派手なことが好きではなくて、お酒も飲まないので、誘われてもひとりだけ先に帰ったりするので、ベースは地味です」(アーキテクト「タレントパワーランキングWeb」18年9月10日配信)と答えてくれた。
なにげない日常の大切さが見直されている今、佐藤玲のように、視聴者(観客)と目線の高さが同じで、並んで歩いている気持ちにさせる、等身大系主演女優が、共感を集めるはずだ。
(つづく)