コロナ禍に光る…仁左衛門と玉三郎の熟練された「恋模様」

公開日: 更新日:

 かつて「孝・玉コンビ」としてブームを起こした2人の舞台は、他とは異なる空気感がある。劇の中の登場人物で舞台の上でだけの夫婦、恋人なのに、幕が開く前から何年も一緒にいたような雰囲気が漂う。

 第3部は17代目中村勘三郎の33回忌追善で、その孫とひ孫たちが主役。中村七之助と長三郎で「奥州安達原/袖萩祭文」、勘九郎と勘太郎で「連獅子」。客席も盛り上がっていた。

 勘太郎の「連獅子」は最年少記録だそうだ。立派につとめていたので、文句は何もないが、本来は大人の俳優2人が演じるもので、実の父子、しかも小学生の子が演じるものではない。挑戦するのはいいことだが、毛ぶりでは体をかなり酷使するので、見ていて心配してしまう。

「連獅子」もやはり掛け声がほしい。はやく収束してほしいものだ。

(作家・中川右介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議