踏んだり蹴ったり! 沖縄脱出の修学旅行なのに当日大寝坊
そんな愚かな僕ですが「もう親父に送ってもらうしかない」とボロボロの車に乗り、空港に向かってもらいました。僕は車中で「間に合うか? それよりもこの車を見られたくない。神様、どうか車をみんなに見られないようにして下さい」と祈っていると、急に親父が「おー、おー、こっち来る、こっち来る! 来たー!」と叫んだ瞬間、目の前に、突然今まで見たことのない最新のスポーツカーが向かって来たのです。
ドン! スポーツカーは我が家の車に激突、車から煙が上がりました。居眠り運転の若者の車が、停車していた我が家の車に突っ込んで来たのです。親父も僕もケガはなかったのですが、親父が一言「おまえが思っていたからこうなったんだよ」と言いました。僕の雰囲気が親父にも伝わっていたんですね。
申し訳ないと今では思います。「タクシーで行ってこい」と親父に5000円札を渡され、なんとか空港に到着。僕は出発に間に合って、飛行機の中で親父に対しての気まずさや経緯を、友達の知念に話しました。すると知念は、飛行機内に響き渡る声で「引き寄せの法則やさ! マーフィーの法則やさ!」と全く論点がズレたことを言い出しました。