聖火ランナースタート 今の日本は五輪開催にふさわしい?
25日には福島から聖火ランナーがいよいよスタートする。いや、本当にスタートするのか。
膨れ上がる予算、コロナ、猛暑、起こり得る地震や台風の災害、原発のコントロール、人権問題、さまざまな問題を積み残したままの五輪は本当に開催されるのか。
先日、名古屋の入管で一人のスリランカ女性が死亡した。彼女は日本の子供たちに英語を教えたいと夢を抱いて留学したが、母国からの送金が途絶え、頼りの同居男性からの暴力に耐えかね保護を訴えたが、逆に不法滞在で収容された。
徐々に体調不良になり食後に吐くと、「迷惑だから」と単独部屋に入れられ、保護団体が面会に行くたびに衰弱していった。1カ月で20キロ近く痩せ、面会にバケツを手にしていた。いつ吐くか分からないからだ。
ついに手を上げることすらできなくなり、保護団体は「このままでは死んでしまう」と入院と点滴を訴えたが、聞き入れられず、最後の面会の3日後に部屋で脈が止まっている状態で発見された。彼女に必要なのは収容ではなく保護だったのではないのか。