TBS「0スタジオ おんなのテレビ」で立川談志とコンビ司会
しかしこの意気投合もむなしく、番組はまったく振るわなかった。「アフタヌーンショー」どころか「お昼のワイドショー」にも届かず、たったのワンクールで番組は打ち切られている。結果だけを見たら惨敗である。
実際の映像を見たわけでも、番組の関係者に取材をしたわけでもないので、背景について筆者は語る言葉を持たない。ただしテレビ業界の文脈で言うと、ままあることで、この手の番組が後々まで語り継がれることはほとんどない。
ともかく、山口洋子のその後の華々しい芸能史において、まったく話題にのぼることのないこのワイドショーだが、彼女の人生にとっては非常に大きな意味を持つことになった。
「0スタジオ おんなのテレビ」がスタートした1968年9月30日に、TBSではもう一つの新番組がスタートしているのだ。
それが「YKKアワー・キックボクシング」だった。 =つづく