「コロナが収まるまではマジックよりプロデュースの方が主になります」
伸の息子たち、山上兄弟は、小学生にして売れっ子マジシャンになった。
「僕も忙しい時期だったので、何カ月も会えないこともありました。2人が出るテレビ局に出向いて、ショーの打ち合わせをしたこともありましたね」
芸能界広しといえども、そんな親子はいない。
「長男が小学校を卒業する時、『6年間が早かった』と言ったものです。学校と仕事の掛け持ちで毎日忙しかったから、実感でしょうね」
兄弟とも中学生になると、もう子供のマジシャンでは売れなくなる。
「ジャニーズ系のようなアイドルとして売ろうかと考えて、信頼している芸能関係者の方に相談したところ、『ちょっとの間、引っ込んでようか』と言われました。どういうことかと言いますと、アイドルとして売り出せば、必ずジャニーズ事務所の所属タレントとぶつかる。ぶつかれば潰されて、生涯日の目を見られない恐れがあるというのです。それでアイドルはあきらめて、18歳になるまでマスコミには出しませんでした」