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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<25>「女性を紹介します」江戸川区の男性から届いたファンレター

公開日: 更新日:

 江戸川の男性は知り合いのモデルに連絡を取ったが、この女性はスケジュールが合わなかった。そこで自分の代わりにオーディションで知り合った女性と連絡を取った。

 それが須藤早貴被告だった。

 つまり「女性を紹介する」と言ってきた江戸川の男性は、早貴被告とは一度も会っていないのだ。

 それなのに、ドン・ファンが亡くなって世間が大騒ぎしていると、この男性は週刊文春と週刊新潮の編集部にメールを打った。

「私はドン・ファンに彼女を紹介したものです。詳しいことを聞きたければ謝礼の金額を提示して下さい」

 まるで競りをするかのような文面だが、この競りで勝ったのが文春である。新潮は、知り合いが私に連絡をしてきたので、「応じることはないよ。どうせ彼は知らないから」とアドバイスしておいた。そのため低い金額しか提示しなかったという。

 バカをみたのが文春だ。男性は早貴被告と会っていないので、取材をしたところで詳細を報じることはできない。結局、彼の話は記事にできなかった。それでも少なくない謝礼を支払ったと聞いている。

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