「眞子さまの乱」(20年11月)は国民の常識の一歩も二歩も前を行っていた

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 しかし、ここですでに誤解しているのだ。問題があったのは小室家であって、小室圭さんには何ら関係がない。もちろん世間も、結婚は個人と個人の意思で結ばれるのだから家とは関係がないと理解しているのだが、結婚は家同士が結ばれることが当たり前だった時代が最近まで続いたせいか、今でも完全に抜けきれないのだろう。小室家と小室圭さんをごっちゃにしてしまったのだ。また、かつて週刊誌を読むのは若い世代だったが、今は若くても50代で、中心は60代、70代だ。この人たちにはやっぱり結婚は家の結びつきというイメージが強く残っているから、混同したのも仕方がなかったのかもしれない。

■「婚約破棄確実」からの逆転劇

 読者の興味をあおるように、眞子さんの記事が毎週のように、それもスキャンダラスに伝えられる。そして2018年2月、宮内庁は2人の結婚関連の儀式を2020年まで延期すると発表。その年の8月に小室さんはニューヨークのロースクールに入学した。「皇族は『私』を抑えて『公』を優先するのだから、小室さんのような“いかがわしい男性”と結婚するはずがない」―ー。そのうえ長期にわたって日本を離れ、2人は会う機会も失われた。どう考えても婚約破棄は確実だった。

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