「眞子さまの乱」(20年11月)は国民の常識の一歩も二歩も前を行っていた
眞子さんはなぜ3年近くもバッシングされ続けるのか――。前回「眞子さんも…皇室の女性はなぜ叩かれ続けるのか? バッシングの歴史」に続いて考えてみたい。どうも、そこには複雑な国民感情があるようだ。
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眞子さんと小室さんが婚約を発表したのは、平成時代も終盤の2017年9月だった。久しぶりの慶事に誰もが喜んだはずだが、半年も経たないその年の12月になると、小室さんの母親の金銭スキャンダルが飛び出した。久々の皇室スキャンダルに世間は驚くと同時に注目したのだが、もしこれが高度経済成長期で起こっていたら、これほど長くバッシングは続かなかったのではないだろうか。
残念ながら、かつて言われた「失われた20年」が「失われた30年」になっていて、世の中は沈滞ムード。そのうえアベノミクスで借金までして金をばらまき続けたのに、景気は一向に回復せず、金は庶民に渡らず富裕層にどんどんたまっていく。そんな時代に、父親が自殺して借金も返済していない家の息子が、あろうことか内親王と結婚するというのである。「小室家なんてうちより下じゃねえか」なんて言う人が出始めた。おかげで眞子さんが小室さんを「太陽のような明るい笑顔」、小室さんが眞子さんを「月のように静かに見守って下さる存在」を表現したことまでクソみそに叩かれ始めた。「こんな問題のあるヤツと皇族が結婚するなんてありえない」というわけだ。