テレビがいまだに続けるコロナ報道の矛盾 2年経ってもその姿勢は変わらない

公開日: 更新日:

 新型コロナの蔓延(まんえん)から間もなく2年。テレビは手を替え品を替えコロナで騒いだが、2年経っても基本的にその姿勢は変わっていない。今更ながら変な報道を。

 夕方になるとテレビから流れてくる「今日の新たな感染者は19人」のフレーズ。「新たな」という場合はより深刻な状況になった時の言い回しだと思う。落ち着いている時は「今日の感染者は19人」と平易に表現するだけでいい。あおりたくて仕方がない報道姿勢が透けて見える。

 人流が増えていることをこれでもかと強調するために、「渋谷は前週比で20%増えた」などと放送していたが、人流が増えても感染者数が減っている矛盾に気がついていたのか、わざとか。

 オミクロン株が出てきて多くが大人数の宴会を控えているという報道はまさに今の話。だが、実際に街の飲食店は密状態ということも多い。そういう人は「テレビは今度はオミクロンで商売するのか」とか「重症化しないといわれている」と考えての行動だと思う。ところが、街のインタビューでは「飲食は2、3人で2時間程度」「オミクロンが怖いから飲み会はしない」という声だけを取り上げる。明らかな印象操作。放送法的に問題はないのか、BPO。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇